60歳からの電子工作ノート

生涯学習として取り組んでいます。

ペルチェ制御用ボードの試作(CPUボード)

概要:

ペルチェ制御用のCPUボードを試作しています。CPUはルネサスのRX23E-Aです。ルネサスの評価ボードのマニュアル *1とアプリケーションノート*2を参考にしています。

回路と基板:
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Fig. 回路図 1
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Fig. 回路図2

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Fig. レイアウト

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Fig. 基板
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Fig. 部品実装後
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Fig. 部品表
本ボードは(資料1)のAppendixに記載されている回路図を元にしています。ルネサスの評価ボードでは、熱電対(thermocouple)の接続用に専用コネクタ(FMTC-CU-PCB)を使用していますが、本実験ボードではQIコネクタを使用しています。また拡張用にスイッチ入力ポートと表示器用のSPI通信ポートをつけています。
構成
CPUボードと出力ボード(https://vabc.hatenadiary.jp/entry/2021/11/28/111654)をつなげてペルチェ冷却加温容器内の空気の温度制御を行います。
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Fig. 構成図
ルネサスのアプリケーションノート(資料2)を実現したかったのですが難しいので、なるべくシンプルにしています。ルネサスと本ボードの違いです。
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Fig. 本ボードとルネサスとの差異
はんだ付け
CPUのはんだ付けは、位置合わせ十分に行いはんだをピンに流し込むイメージで行うと良いようです。 手順: 位置を合わせる。→フラックスをピン全部につける。→端のピンを軽くはんだ付け。→1列分をはんだ付け→他の列も半田付け→もう一度フラックスを塗る。→再度 全ピンのはんだ付け→無水エタノールと綿棒でフラックスを除去。
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Fig. CPUのはんだ付け
ビデオ:
1: 位置合わせ https://youtu.be/ARH6jC1c5wk
2:フラックス塗布 https://youtu.be/ToFIRaoeENQ
3:隅の端子のはんだ付け https://youtu.be/8gyUPc-iVao
4:一列のはんだ付け https://youtu.be/D-yWtfHn4QM
5:再フラックスして半田付け https://youtu.be/bbLHYP7ikHI
6:フラックス除去 https://youtu.be/8DTDW0ZgUCk
・ブリッジした際には、フラックスを塗りブリッジを溶かして、はんだごてを引くようにすればブリッジがとれるようです。(動画は別基板です)
ブリッジの修正 https://youtu.be/IcMRPUTL_Co

*1:資料1 「RSSKRX23E-A ユーザズマニュアル (R20UT4542JJ0110 Rev.1.10) 」

*2:資料2 「RX23E-Aグループ ペルチェクーラー温度制御例 (R01AN5535JJ0100 Rev.1.00) 」