MLX90640をモニタするパソコンソフトです。
概要
MLX90640の補正データとピクセルデータをマイコンから読み出し、各ピクセルの温度を計算してヒートマップ表示します。温度計算のための処理は、Melxis提供のドライバ( 資料1*1 )をC#で記述しています。
また熱電対で測定した温度を表示します。
画面と操作
ボタン「Serial Port」でCOMポートを開きます。「Start」でモニタを開始します。
全ピクセルのデータを収集後に、「Scott Plot」、「Temp」ボタンを押すと、ヒートマップが表示されます。タイプはTurbo,Blues,Grayscaleが選択できます。
処理概要
データ
・データ型(構造体)
RAMData:MLX90640のRAM領域とレジスタ
ToData:補正演算で求めた各ピクセルの温度
CalibData:MLX90640のEEPROM領域(補正データ)
・主なグローバル変数
sendBuf: 送信バッファ
rcvBuf: 受信バッファ
ram_list: MLX90640のRAM領域とレジスタ
calib_list: MLX90640のEEPROMデータ
to_list: 測定対象物の全ピクセルの温度
to_list_0: Subpage0のピクセルの温度
to_list_1: Subpage1のピクセルの温度
eeData: MLX90640のEEPROMデータ
frameData: MLX90640のRAM,レジスタデータ
・データグリッド
Calib_File_DataGrid : EEPROMデータ用(calib_list の内容表示)
Pixel_File_DataGrid : RAM,レジスタデータ用
To_DataGrid : 各ピクセルの温度用
フロー図
環境
Windows 11 Pro , 22H2 .NET Framework 4.8
Microsoft Visual Studio Community 2022 (64 ビット) – Current Version 17.6.3
WPF アプリ(.NET Framework) ( C#,XAML,Windows,デスクトップ)
ScottPlot 4.1.67
ファイル一覧
MainWindow 以外のファイルは別Windowになっています。メインウインドウに追加して使用します。(参考:https://vabc.hatenadiary.jp/entry/2021/11/21/085446)
ScottPlotのパッケージのインストールが必要です。
ファイルの登録場所: https://github.com/vABCWork/WPF-Monitor_MLX90640
実験の様子
測定対象物は黒く塗ったアルミ板です。下からペルチェ素子で加熱または冷却を行っています。
ガスコンロで水を温めた写真です。
補足:
試作機の基板の取り付けに、タミヤの「楽しい工作シリーズNo.98 ユニバーサルプレートセット」を2つ使用しました。立体構造が手軽につくれて便利です。
*1:資料1「MLX90640 32x24 IR array Driver (REVISION 1 - OCTOBER 31, 2022)」 https://github.com/melexis/mlx90640-library