マイコンのAD変換、シリアル通信、ファイル一覧とルネサスフラッシュプログラマについて書いています。
AD変換
熱電対による温度測定のためのAD変換です。100msec毎にAD変換を開始します。
シリアル通信(SCI1)
ボーレートとデータフォーマット
資料1*1の「28.2.11 ビットレートレジスタ(BRR)」「表28.10」より、ボーレート (B)=1Mbpsとした場合のレジスタBRRへの設定値(N)は、
誤差(E)は、
となります。
(PCLK = 32 [MHz], n = 0 の場合)
調歩同期式シリアル通信のデータフォーマットは、データ長8bit,パリティなし,1Stopビットとします。送信時には b0から送信されます。(資料1. 「28.3 調歩同期式モードの動作」)
受信と送信の例
送受信処理
送受信にははDMAを使用します。資料 2*2 と同じです。
コマンドとレスポンス
パソコン側からのコマンドを受信するとレスポンスを送信します。
補正データ読み出し用とモニタ用があります。
使用メモリとマップファイル
ROMは約19[Kbyte]、RAMは約24[Kbyte] 使用しています。
スタック領域に約3.5[Kbyte]確保しています。これはMLXのライブラリィのためです。
CS+のスタック見積もりツール(CS+のメニュー ツール→スタック見積もりツールの起動)により各関数の使用スタックサイズがわかります。
ファイル一覧
登録場所: https://github.com/vABCWork/test_MLX90640
ルネサスフラッシュプログラマのテスト
CS+で作成したプログラムをエミュレータを使用せずに、ルネサスフラッシュプログラマで書き込みます。CPUボードのJ9をCloseして、Bootモード(SCIインターフェイス)にします。USBシリアル通信でパソコンと接続します。
手順:
1) ルネサスフラッシュプログラマで新しいプロジェクトを作成します。
マイクロコントローラ: RX200
プロジェクト名: FlashTest1
作成場所: を入力します。
通信のツールは 「COM port」を選択します。
2)CPUボードとUSBケーブルを接続。CPUボードの電源をONし、「ツール詳細」を押します。選択しOKボタンを押します。その後、「接続」ボタンを押します。
3)書き込みするプログラムファイル(mot形式)を選択します。その後、「スタート」ボタンを押します。異常終了となった場合は、再度CPUボードの電源を投入しやり直します。
4)CPUボードのJ9をOpenし、「シングルチップモード」にしてCPUを起動します。
*1:資料1「RX23E-Aグループ ユーザーズマニュアル ハードウェア編 ( R01UH0801JJ0120 Rev.1.20)」
*2:資料2「新ペルチェ制御用ボードの試作 ソフトウェア2」 https://vabc.hatenadiary.jp/entry/2023/05/15/164238