60歳からの電子工作ノート

生涯学習として取り組んでいます。

E2データフラッシュの書込みプログラム(RX23E-A)

ルネサスマイコン(RX23E-A)のE2データフラッシュ書込みプログラムを作成しました。

 

E2データフラッシュ

E2データフラッシュの容量は8Kバイトあり、1ブロック(1Kバイト)に分割されています。

データを書込む前にイレーズが必要です。

イレーズはブロック単位で行います。

同じデータで、書込み用アドレスと読出し用アドレスが異なります。

データは1バイト単位で書込み可能です。

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図1. E2 データフラッシュの領域とブロックの構成
モード

E2データフラッシュにアクセスするために、「ROM/E2データフラッシュリードモード」にします。このモードで読出しが可能です。データを書込むためには、「E2データフラッシュP/Eモード」にします。

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図2. モード遷移の概略図

(資料1 *1の「38.7.1 シーケンサのモード」より作成)

フロー図

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図3. 概略フロー図
テスト結果

24byteの書込みで、6.8msec。 
1024byteの書込みで、49.4msecかかりました。 (CS+のRUN-Breakタイマで計測)

資料1の「39.8 E2 データフラッシュ( データフラッシュメモリ 特性」 表39.50 typical値とほぼ等しい値です。

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図4. E2データフラッシュの特性
ファイル一覧

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図5. ファイル一覧

GitHubへの登録

 https://github.com/vABCWork/e2_dataflash

(登録ファイル: test_flash.c , dataflash.c , dataflash.h , delay.c , delay.h )

 

注意事項

・データの書込み終了までループして待ちます。処理完了の割り込み(FRDYI)は使用していません。

・dataflash.c内をデバックする際には、デバック・ツールのプロパティ「デバック・ツール設定」で、「内蔵データフラッシュを書き換えるプログラムをデバックする」を「はい」にします。

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図6. デバック時の設定

 

*1:資料1「RX23E-Aグループ ユーザーズマニュアル ハードウェア編 ( R01UH0801JJ0110 Rev.1.10) 」